ギャッべとはペルシャ語のファールス地方の方言で、「粗い」・「毛足が長い」という意味の絨毯と呼ばれています。
ギャベは元々、イラン南西部の遊牧民によって古くから織り続けられている手織絨毯。
もともとは、遊牧民にとって砂漠地帯や山岳地帯などの放牧先で、過酷な状況に順応するために居住するテント内の保湿効果や、寒い時期などは家畜を保護するためのカバーとして、遊牧民の生活を支えてきた絨毯です。
生活を共にしている羊たちの毛を刈り取り、手で紡ぎ、自然の贈り物や大地の恵みを生かして草木で染め上げ、丹精込めて織られています。
素朴なデザインや色調は、織り手の感性だけで構成されて織られており、決まったデザインや色もなく、ウールによる染色の色むらを自然のグラデーションと生かし、この芸術性がギャッベ最大の特徴です。
模様の意味がわかるとそのギャッベの世界観が見えストーリー性を感じられ、自分の感性とぴったりくる1枚に出会えるかもしれません。
木の模様 | 生命の木と呼ばれて人気の高い絵柄長寿、健康への願い。子どもの成長への願い。 |
四角の模様 | 水がわき上がる井戸や水場を意味する。 遊牧民にとって水は命綱。多く使われているデザイン |
羊.ヤギ | 遊牧民の生活では、家畜は財産、大切な収入源である。 お金に不自由しない生活が続くようにという思いや、家畜に対する感謝ノ思い等から頻繁に使われる模様。 |
人 | 子どもの場合は、誕生の祝いや、愛情、健康への願い。 |
らくだ | 『成功』への象徴。 |
鹿 | 子どもを大切に育てる生態から『家庭円満』の象徴。 |
鳥 | 『あこがれ、神の遣い』幸福への願い。 |
ギャッベの染料
ギャッペは草木等の天然染料で染めています。
薄茶、青(インディゴ(藍)等)、赤(茜の根、コチニール等)、黄(ざくろの皮)、緑(ジャシールなど)
ナチュラルは 天然の羊毛の色 アイボリー、ベージュ、グレー、こげ茶などは染めた色ではなく羊毛の色をそのまま使用しています。
染め色は、これらの染料をまぜたり、染める時間の調節によって様々な色を作り出しています。
工房によって色の出し方は企業秘密となっております。 当社の取り扱いのギャツベは、美しい発色の良さが魅力です。